「全国知財創造実践甲子園2025」で最優秀賞

神工ボランティアに所属する生徒5名が、国立大学法人山口大学大学研究推進機構知的財産センターなどが主催する「第6回 全国知財創造実践甲子園2025」に出場し、最優秀賞を受賞しました。

さらに、企業賞である「東京貿易ホールディングス賞」と「カンコーマナボネクト賞」も受賞し、三冠という快挙を成し遂げました。

知的財産をテーマにした全国大会

「全国知財創造実践甲子園」は、中学生・高校生が探究活動や課題研究、地域・企業との連携活動などを、知的財産の創造・保護・活用という視点から発表する全国規模の大会です。

第6回大会は2026年2月7日にオンラインで開催され、全国各地から選ばれた学校・チームが参加しました。発表では、知的財産に関する知識だけでなく、実際にどのような課題を見つけ、どのような価値を生み出し、それを社会へどのように広げていくかが審査されました。

神工ボランティアは自由課題部門において、「工業高校の挑戦 ゲーム×キャラクター×福祉 知的財産実体験編」をテーマに発表しました。

ゲームづくりから始まった挑戦

神工ボランティアでは、「誰もが楽しめるものづくり」を目標に、アクセシビリティ対応ゲームの開発に取り組んできました。

地域イベントや福祉イベントへ出展する中で、一般的なゲームでは操作が難しい方もいることに気付き、「誰でも遊べるゲームをつくりたい」という思いから、大型ボタンや外部スイッチでも遊べるゲームの開発を進めてきました。

完成したゲームはイベントで多くの方に体験していただき、実際の利用者の声を聞きながら改良を重ねるなど、高校生ならではの柔軟な発想と行動力を生かした活動を続けています。

「なまコ」を活用した情報発信

活動を広く知ってもらうため、神工ボランティアではオリジナルキャラクター「なまコ」を制作しました。

「なまコ」はイベントやホームページ、SNS、ポスターなど幅広い場面で活用され、活動の象徴として親しまれています。

一方で、キャラクターには著作権や商標などの知的財産が関わります。生徒たちは、キャラクターを制作するだけではなく、適切に権利を守りながら活用していくことの重要性についても学びました。

ゲーム、キャラクター、広報活動、福祉との連携を一つの流れとして整理し、「知的財産」という視点から実践内容をまとめ上げたことが、今回の発表の大きな特徴となりました。

福祉との連携から生まれた学び

神工ボランティアは、障がい福祉サービス事業所と連携し、商品開発やイベント運営、ゲーム体験会など、さまざまな活動を行っています。

活動を進める中では、「どうすれば利用者がもっと楽しめるか」「どうすれば活動を継続できるか」を常に考えながら改善を重ねてきました。

また、活動を継続していくためには、アイデアやデザイン、キャラクターなどの価値を適切に守り、社会へ発信していくことが重要であることも学びました。

知的財産は難しい法律というイメージがありますが、自分たちの活動そのものと深く関わっていることを実体験を通して理解し、その学びを全国大会で発表しました。

徹底した大会準備

全国大会に向けて、生徒たちは知的財産について一から学び直しました。

商標、著作権、特許など、それぞれの違いを理解するとともに、自分たちの活動のどの部分が知的財産に当たるのかを整理しました。

さらに、発表内容を何度も見直しながら練習を重ね、質疑応答にも対応できるよう、想定される質問への回答も準備しました。

単に知識を暗記するのではなく、「自分たちの活動を、自分たちの言葉で説明する」ことを大切にし、本番に臨みました。

三冠という快挙

審査の結果、神工ボランティアの発表は大会最高位となる最優秀賞を受賞しました。

さらに、社会的な広がりや将来性などが評価される「東京貿易ホールディングス賞」、探究活動としての優れた実践が評価される「カンコーマナボネクト賞」も受賞し、三冠を達成しました。

全国から集まった優れた実践の中で最高評価を受けたことは、生徒たちが積み重ねてきた活動が高く評価された結果といえます。

次の挑戦へ

今回の受賞はゴールではなく、新たなスタートです。

神工ボランティアでは、これからもアクセシビリティ対応ゲームの開発や改良を進めるとともに、「なまコ」を活用した情報発信や、障がい福祉サービス事業所との連携、地域イベントへの出展など、さまざまな活動を続けていきます。

工業高校で学ぶ技術を社会課題の解決へ生かし、地域の方々と協力しながら新たな価値を創り出す。そして、その価値を知的財産として守り、次の世代へつないでいく。

今回の全国大会での三冠達成は、その取り組みが全国の舞台で認められた大きな成果となりました。

今後も神工ボランティアは、「ものづくり」と「福祉」をつなぎ、誰もが笑顔になれる社会を目指して挑戦を続けていきます。

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